4月28日、福井と関西の団体が共同で、関電宛てに要望書を提出しました。
「新型コロナウイルス感染拡大防止のために
原発での全ての工事の中止と、原発の運転停止を求める要望書」
http://www.jca.apc.org/mihama/saikado/kepco_yobo20200428.pdf
関電は、「マスクする」「手洗いする」「三密さける」の対策をとって工事等を行っていると言うだけです。こんなことは市民でもやっており、そのうえで外出自粛、休業要請がだされているのに、数千人が集まる原発での工事等をやめようとしていません。
また、同様の要望書を、30km圏内自治体(福井県、京都府、滋賀県)、関電の大株主(大阪市、京都市)にも送り、関電に対して工事中止等を求めるよう伝えています。
関電への要望書では、工事等の中止にともない、地元の民宿等や原発労働者に対して、関電が休業補償を行うことも求めています。
住民と労働者の命と安全を脅かすことは許されません。停止中の原発の安全を確保する作業をのぞき、原発での一切の工事・作業の中止と原発の運転停止を求めていきましょう。
[関連情報]
◎原発の定期検査で県外作業員900人、地元から新型コロナ感染に不安の声 福井・おおい町
福井新聞 4/25(土) 19:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200425-00010002-fukui-l18
・・・以下、要望書全文転記・・・
新型コロナウイルス感染拡大防止のために原発での全ての工事の中止と、原発の運転停止を求める要望書
関西電力(株)社長 森本 孝 様
要 望 事 項
1.原発の定期検査・老朽化対策工事・特重施設工事など、全ての作業を中止すること
2.事故が起これば避難できないため、運転中の高浜4号、大飯3・4号を停止すること
3.地元の民宿等に対して、関電の責任で休業補償を行うこと
4.下請けを含む全ての労働者に対して、関電の責任で休業補償を行うこと
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全国的に外出自粛、多くの業種に対して休業要請等が出され、国内はもとより世界中の人々が命と安全を守ることを最優先にしています。
しかしながら、原発の運転や定期検査、老朽化対策工事、特重施設(テロ対策等施設)工事はこれまで通りに続けています。佐賀県の玄海原発では、労働者の感染も明らかになりました。多くのゼネコンが工事を自粛している中で、原発が通常通りであることに、嶺南地域・福井県内はもとより多くの人々が強い不安と恐怖、憤りを感じています。
高浜原発では3号の定検や、1・2号の老朽化対策工事等で既に約5,000名の労働者が工事に従事しています。大飯原発では、既に働いている1,500名の労働者に加え、5月8日から予定されている定期検査で、県内外から約1,800名(県外から約900名)が新たに加わり、3,300名もの労働者が集まることになっています。おおい町の人口は約8,000人、高浜町は約1万人の中に、多くの県外からの労働者が嶺南地方に集まることになります。
労働者は「密接」した状況での工事・作業となり、原発への送迎バスは既に満員で「三密」です。民宿での食事も「密集」した状況になります。感染者が発生し拡大すれば、労働者と住民の命と安全を守ることはできず、嶺南地域の医療や、デイサービス等の福祉継続も危ぶまれます。
高浜4号、大飯3・4号は現在も運転を続けています。原発事故や自然災害が起これば、避難所に多くの人が集まることで感染拡大の恐怖と隣り合わせとなります。避難先への移動もほぼ不可能となり、住民や労働者は被ばくをも強いられることになってしまいます。
住民と労働者の命と安全を脅かすことは許されません。停止中の原発の安全を確保する作業をのぞき、原発での一切の工事・作業の中止と原発の運転停止を強く求めます。
2020年4月28日
原子力発電所に反対する福井県民会議/ ふるさとを守る高浜・おおいの会/ 原発設置反対小浜市民の会/ 安全なふる里を大切にする会/ 原発なしで暮らしたい宮津の会/ 避難計画を案ずる関西連絡会(避難関西の連絡先団体:グリーン・アクション/ 原発なしで暮らしたい丹波の会/ 脱原発はりまアクション/ 原発防災を考える兵庫の会/ 美浜の会/ 避難計画を考える滋賀の会)
この件の連絡先:
原子力発電所に反対する福井県民会議:福井市日之出3-9-3
グリーン・アクション:京都市左京区田中関田町22-75-103
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会:大阪市北区西天満4-3-3
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